Lost Procedure・Diversion
本日はいまいち天気が良くなく、ちょっとfoggyなんですが、9:30になってもfogは晴れてきつつあるものの、めずらしくovercast状態が続いています。というわけで、午前中はoral対策の座学を先にやることになりました。
Oralの質問項目として、OPERATION OF SYSTEMSというのがあります。これは自分の飛行機についてエンジンがなんだとか、電気系統がどうたらとかいうことについて聞かれるものです。これは試験対策の本だけではカバーできないので、個別にどういうことを答えられるようにしておけばいいか、ということについて教えてもらいます。
さて16時から最後のフライトです。本日はLost ProcedureとDiversionなどをもう一度やってみます。これはチェックライド対策でもあります。R/W 27からstraight-out departureでtake off!
3000ftでフードを被って、しばらく教官の指示の元あっち行ったりこっち行ったりします。そしてフードを取って、「さぁここはどこでしょう?」
Lost Procedureを行います。旋回しながら(この時は教官の指示のもと上昇はしていない)まわりの景色とチャートで場所を特定してみます。うーん、いまいち特定できません。そこで今度はVORを2個使ってそれぞれのfromラジアルで場所を決めてみます。お、だいたいこのあたり、Escondidoの南端くらいだぞ。正解です! すんばらしいです。
次に教官が「ではこの空港まで行って下さい」と指示します。Fallbrook (フォールブルック)という空港です。
Diversionを行います。チャート上をプロッタで測ってみます。えーと、現在位置からMC 310くらいで、距離は20nmくらい。フライトコンピュータを使って、時間を見積もってみます。大体90ktで飛ぶと13分くらいです。さっそくそっちに向かってみます。
途中チャートと景色を参照しつつ、現在位置を確認しつつ進みます。そろそろこの辺りのはず。あ、別の空港が見えましたが、チャートによるとこれはCamp Pendletonという空軍基地です。その周辺はRestricted Areaでもあるので、入らないよう気をつけます。基地があそこってことは…あ、あったあった(^^)。あれですね? 見つけた空港をover fieldすると、ちょうど見積もりの時間と一致します。R/Wに書いてある “FALLBROOK” という文字も確認しました。すんばらしいです。
次にまたフードを被って、Unusual Attitude Recoveryをもう一度やってみます。ぎゅわーん! ぬぉぉぉ! 今日はちょっと「き」ました。ピッチダウンもピッチアップも問題ありません。
次に(いろいろあるなぁ)、Ground Reference ManeuverのTurn Around a Pointを行います。左回りは完璧です。右回りは、いまいち目標物から近い位置を回ってしまったため、高度が若干落ちるなどいまいちでした。もう一度右回りを行いましたが、今度はOK。右回りは機長席からは確認しづらいので、あまり目標物から近くしないようにした方が良いとのことです。
というわけでRamonaに帰ります。さーてと、Ramonaはどっちだぁ? 現在位置がよくわかりません(;_;)。というわけで自分で適当に判断して、Lost Procedureを行います。もういきなり実践です(^^;)。VOR 2つを使って…あ、ここです。現在位置がわかりました。ということはRamonaはMC 120方向で15nmくらい。90ktで飛ぶと10分くらいですね。
さっそくそっちに向かいます。そうするとなんとなく見慣れた風景になってきました。Lake Wohlfordが見えました。Ramonaは…あ、ありました。もうほとんど誤差の範囲ってくらいまっすぐ空港に向かっていました。すんばらしい! Mt. Woodsonは進行方向よりちょっと右側にあるので、いまいち発見が遅れました。機長席にいると、左側を中心に探す傾向があるらしいので、右側も含めてジェネラルに探すとより良いようです。
というわけで、Soft Field Landingで着陸しつつ1回T/Gします。最後のフルストップは、abeam numberから降下し始めた時点で「はいエンジンフェイリャー」です。あ、うっ(^^;)、Airspeedを調整してショートアプローチします。よし届く! フラップを3ノッチまで速やかに出します。後は通常の着陸と同じです。高度の余裕があるので、ベースをちゃんととって、ファイナルに入ります。まだ若干高いですが余裕でR/Wに着陸できます。R/Wが短いことを想定してShort Field Landingしてみます。早めにフレアをかけ初めて、十分エアスピードを落として、フルストール状態でドスンとタッチダウン。フルブレーキ。おぉ、完璧じゃないですか。高めのアプローチにも関わらず、ちゃんと1番目の出口(A3)で出ることができました。
というわけで本日の訓練はおわりです。ブリーフィングでは今後のことについて協議します。次回渡米時には各種マニューバの復習と、oral対策を行って、1週間くらいでチェックライドを受けるようにする、とのこと。そのためにはoralの勉強をして来ることが前提です。
というわけで今回渡米分の訓練は全て終了です。いつものごとく多大なサポートを頂いた日本での教官のADCさんはじめ、飛行機仲間(クラブみたいなもんか)の皆さんには大変感謝しております。次回渡米ではきっとFAA Private Pilotになるべく、oralの勉強に励みたいと思います。
おしまい(次回「チェックライド」にづづく)。