Unusual Attitude Recovery
本日はUnusual Attitude RecoveryとTurning Stallその他をやります。朝9時ちょい過ぎにSkylineへ到着。
久しぶりにnorth bound departureで訓練空域に行きます。その途中教官から次々と高度とヘディングの指示が飛びますので、それらに追従して操縦します。
4500ftでレベルオフすると、スローフライトをするよう指示されます。Before Landingチェックをして、クリアリングターンをして、スローフライトに入ります。スロットル1500rpm、ピッチアップ、フラップ1ノッチ、2ノッチ、3ノッチダウン、エアスピード60ktでスロットル2000rpm、トリムをとって、エアスピード55ktになるようピッチを固定、高度が上下しないようスロットルを微調整。おぉ、完璧ぢゃないですか(^^)。
スローフライトからリカバーして、次はスティープターンです。まずは左から。バンクと同時にフルスロットル。45度バンクを維持しながら、高度を上下させないようピッチを調整。久しぶりにやったせいか、ちょっとバンクがふらふらしますが、基本的にはOKです。今度は右。なぜか右の方がやりやすい。ちゃんと安定しています。スティープターンからレベルに戻す時に若干スロットルを戻すのとピッチを戻すのが遅れるのでちょっとだけ高度が上がってしまうのが反省点です。
というわけで、ここでフードを被ってUnusual Attitude Recoveryを行います。目をつぶると、ギュワーン…ぬぉぉ! かなり「き」ますが、大利根での訓練ほどではありません。それともこういう挙動に慣れたのかな? “You have control!”の合図で計器を見ます。ダイブしている! スロットルクローズ、レベル、ピッチアップ! ちょっとまごつきましたが、基本的にはOKです。
もう一度「ぬぉぉ」の後、ハッと計器を見ると、ピッチアップしている! フルスロットル、ピッチダウン、レベルを同時に行います。
ところで機体の姿勢を判断する計器は「エアスピード(またはVSI)とターンコーディネータ」を見るべし、ということです。ジャイロ系のアティテュード/ヘディングインジケータは極端な姿勢になると正しい指示をしない(もしくは壊れる)かららしいです。その点ピトースタティック系は壊れにくいからだそうです。というわけで今回もピトースタティック系を最初の判断で使ってみましたが、やっぱ最終的に姿勢を調整するのはアティテュードインジケータを用いる必要があります。もちろん「壊れていない」ことを確認した上で。
次にTurning Stallです。これは通常のPower-off/on Stallと同じことを、ピッチアップ時にバンクさせて行うものです。
さっそくやってみましたが、基本的に通常のStall Recoveryと変わりません。ただしバンクさせているので、いつもと景色がちょっと違います。通常の場合でも若干どっちかにバンクしそうになるのを修正する操作はしているわけで、その操作が大きいだけです。
次にエマージェンシです。突然教官が「エンジンフェイリャー」しますので(^^;)、Airspeed、Best place to land、Check list、Decleration、Emergency landingです。今回はブーストポンプやキャブヒートのチェック/操作もばっちりです。かなり高度に余裕があったので、フラップを出します。このとき1ノッチずつゆっくり下げてしまったのですが、フラップを出すならぎりぎりまで待ってから、絶対に着陸地点に届くと思ったら、速やかにフルフラップまで下げて良いとのこと。そういえばそうだった。反省反省。
というわけでこれでRamonaに戻ってT/GをShort/Soft Field Landingで数回行って、おしまいです。
15時からは次回渡米時までにoral対策をどうするかについて座学を受けました。基本的に「こういう実施要項でやりますよ」というのが公開されているので(※)、それに沿って知識を確かなものにしておけば大丈夫そうです。
(※PTS: Practical Test Standardsという小冊子が販売されています。)
例えば「private pilotのprevilegeとlimitationについて述べよ」という質問は必ず出されるようですが、ものの本には「FARの条文を完全に暗記しておくこと」と書いてあるものもありますが、全くそんなことする必要はないそうです。要は「自分の言葉で、本質的なことを答えられれば良い」のです。特に「自分の言葉」というのが重要らしいです。
一通りの想定質問について、自分なりに解答ができるようにしておくことが次回の渡米までの宿題です。
Skylineの訓練生で英語力に若干不安のある人は、日本人の英語力に理解のある試験官のいる空港まで行って(その試験官はRamonaには来てくれない)試験を受けるという場合があるそうです。もちろんちゃんと勉強してから試験は受けるわけですが、それでも2週間くらいのG/Sでこれを終えるそうです。教官曰く「まぁ言い方に語弊があるかもしれませんが、その程度で合格できるんですから、あまり難しく考える必要はないです(^^)」とのこと。
私がチェックライドを受ける時は、英語力には問題がないだろうから(ホント?)ってことで、Ramonaまで来てくれる試験官に予約を入れてくれるらしいです。でも飛び慣れたRamona周辺でチェックライドが受けられるのは、逆にメリットでもありますね。特にトラフィックパターンなんか空港や景色や標高が変わるといつもの調子が出なかったりしますからね。
というわけで本日の訓練はおわりです。と同時に基本的にこれでチェックライドを受けるまでの訓練過程は全て終了です(フードの時間がまだ若干足りない?)。飛行時間も40時間以上(50時間くらい)になったし、ソロ(10時間以上)、クロスカントリー(3点含む)、ナイト(3時間以上)、タワー空港でのソロ(3回以上の離着陸)、と一応requirementを満たしたことになります。
明日はマニューバの復習と、oralに向けた座学の続きです。
夜アパートに戻って食事をしていると、KSMさんがやってきて「今からSan Diegoの方に皆で行くので」ということでわざわざ私を呼びに来てくれました。というわけで教官の車で5人で出かけます。さぁどこに行くかというと、HOOTERSという、なんというか、バー兼軽食がとれるお店です。そこの「売り」は、なんと言ってもウェイトレスさんの衣装です。短パンにタンクトップという、なんとも刺激的な格好をしています。しかもみんなモデルさんのようにスタイル抜群! でも、彼女らは単にウェイトレスなので、変なお店ではないですヨ。それにしても、なんともはや日本では絶対にお目にかかれない造形美を楽しみました(^^;)。デジカメを持って行かなかったのがなんとも残念でした(^^;)。
その後、GWの時にも行ったF Streetというア○○○ショップにも行きました(^^;)。まぁ、むさ苦しい野郎が集まると、やっぱそっち系に行ってしまいますね(^^;)。このくらいは許してもらうってことで(誰に?)。
というわけで本日は終了です(なんという終わり方)。