はぢめてのクロスカントリー
本日はめずらしくちょっとだけ雲がありますが、やっぱり良い天気です。今日の訓練は初のクロスカントリーということで、Palm SpringsのThermal空港(最近Desert Resorts Regionalという名前に変わった)に行きます。さぁどうなるか?
朝8時にSkylineに到着して、Wheather briefingを行います。San Diego FSSにTELしてオペレータに出発地(Ramona)、経由地(Julian)、目的地(Thermal)を伝えて天気情報をもらいます。これは結構あついです。きっと慣れれば決り文句ばっかりなので問題ないのでしょうが、まだ慣れていないので所々わからない個所もあります(^^;)。でも基本的にはほぼ聞き取れました。この情報を基にTASとかパワーセッティングとかMHなどを計算します。
次に出発直前にフライトプランをファイルします。これもFSSにTELしてオペレータに出発地だの目的地だのを伝えます。これはさほどあつくないです(^^;)。こっちが一方的にしゃべれば良いですから。
というわけで10時ちょい前に出発です。downwind departureで出発して、ヘディングをJulian VORに向けて上昇して行きます。ここでフライトプランをオープン(activate)します。San Diego FSSに無線でオープンを依頼します。これは問題ないです。
上昇を続けながらJulian VORへの(to)050コースをトラッキングします。風がそんなに強くないせいもあり、トラッキングは問題ありません。DMEやチャートを参照しつつ、常に現在位置を把握するようにします。おぉ、本当にチャートの通りじゃないか(当たり前か)。
Julian VORを通過したら、今度はfromで021ラジアル(コース)をトラッキングします。これでほぼThermalまで一直線なはずです。風景は次第に砂漠っぽくなってきます。
Thermalから15nmくらいの地点で山脈の頂上を通過しますがこの時1000AGLを切るくらいで通過するので、多少乱気流があり揺れます。教官曰く、ここをもっと上昇して通過するプランがベターとのこと。確かにこのくらいのAGLではちょっと近すぎる感じがします。良い経験です。
この山脈を通過した時点で降下を開始します。このプランでは800ft/minくらいで降下する必要があります。教官曰く、これも本当はもうちょっと余裕を持った降下ができるようなプランがベターとのことです。ということはこの山脈上を通過するようなプランではなく迂回することを考えても良かったわけです。
ともあれ降下して行くとすぐにThermal空港が見えました。一安心です。ここからは特にナビゲーションをすることなく目で見て適当に着陸して良いとのこと。一応UNICOMに空港情報を聞くと「風はあまりないので、パイロットの判断で適当なR/Wを使ってくれ」とのこと。天気情報では360からの風だったので、R/W 35を使うことにします。
Ramonaと同じノリで1000AGLくらいのトラフィックパターンに入ります。ラジオも問題ありません。時々「Ramona traffic…」と言いそうになりますが、ちゃんと「Thermal traffic…」と言えました(^^)。
ところで、ここまで降下してくるとぐんぐん機内が暑くなってくるのがわかります。噂通り、本当にThermalは暑い所のようです。
ファイナルアプローチです。ちょっと高めでしたが、問題なくタッチダウン! 他のトラフィックが全然いないので、一人ポツーンという感じがします。タクシーしてtransient parkingに向かいます。
Ramonaより立派な(?)建物の前に適当に駐機するとここのスタッフらしき人がchockしてくれます。「暑かったろう! 中に入って冷たいドリンクでも飲みな」という感じでフランクに話しかけてきます。アメリカって感じ(^^;)。記念写真をとったりしますが、本当に暑くて死にそうです。気温は38℃くらいありますが、強い日差しのせいかもっと灼熱地獄のように感じます。建物に入って、冷たいものでも飲みながらRiverside FSSにTELしてフライトプランをクローズします。
一休みしてから帰ります。FSSにTELしてフライトプランをファイルしておきます。プリフライトチェックを改めて行って(エンジンが熱いので注意!)、出発です。
来た時と同じくR/W 35を使おうとしたのですが、風向きが変わっているようなので、R/W 17で離陸することにします。帰りは来た時とは違って南側に山脈を迂回するルートを通るのでstraight-out departureで出発です。
出発してすぐにRiverside FSSにコンタクトしてフライトプランをオープンします。この時間違って「San Diego Radio…」とか言ってしまいました(^^;)。Thermal VORの165ラジアルをインターセプトし、トラッキングしながら南下していきます。次のチェックポイントはV460 (Julian VORの040ラジアル上)と交わる地点なので、そこまで上昇していきます。
V460に到着したらJulian VORの220コースtoで向かうようヘディングを変えます。途中のチェックポイントを確認しつつ Julianに向かいます。 JulianのVORは山の上にあるのですが、 これを目で確認することができました。なんかボーリングのピンみたい。VORってあんな形をしているんですね。
ここから235ラジアルに乗り直し、降下を開始します。チェックポイントを確認しつつ降下していくと、見えました、Ramonaです。自分が知っている場所に戻ってくるってなんかほっとしますね。
ここからはRamona空港をover fieldして適当にMt. Woodson近くで旋回してダウンウィンドに45エントリします。後はいつもと一緒で着陸します。またしてもファイナルがちょっと高くなりましたが、まぁ問題なしです。
というわけで初めてのクロスカントリーは無事終了しました。いくつも細かい反省点はありますが、教官曰く「座学をこっちでほとんどやっていないし、今回のフライトプランを作ってもらうのも時間が無い状況でやってもらったが、そういう点を考慮しなくても十分合格点だし、考慮したらもっとエクセレントです」とのこと(^^)。次回はさらに細かいチューニングをして行こうと思います。
それにしてもThermalは「暑かった」です。