Santa Barbaraへ
本日は北米合宿の最終日です。最後にちょっと遠出をしてSanta Barbara (Class C)に行ってみます。教官に同乗してもらってアドバイスをもらいつつチャレンジです。
朝8時にSkylineに行きます。TKDさんは早速訓練に行きます。TKDさんが帰ってきたら出発となります。
WXを取ってみると海岸線沿いは今一つ視程が良くなく、VFRで飛べるか微妙です。でも行きは内陸部を通って行くので、問題はないです。
行きはNRKさんの操縦で出発! 内陸部でも視程が良いとは言えませんが、まずまずの天候です。Los Angelesの街の東側を経由してSanta Barbaraに向かいます。
Santa Barbaraから10nmくらいでSanta Barbara Approachとコンタクト(NRKさんが)。そして5nmくらいでタワーとコンタクトです(NRKさんが)。相変わらずNRKさんはとても度胸が良く(?)、無難に交信をしていて感心してしまいます(^^)。私なんか初めて行ったClass C空港(John Wayne)ではとてもそんな余裕はなかったのですが(^^;)。
タワーから「Freewayに沿ってR/W 15Lのベースに入れ」と指示があります。ベースに入るとR/Wが見えて来ました。と、タワーからR/W 15Rに着陸許可が下りました。このように着陸直前でもR/Wのアサインが変わることがたまにはあるそうです。というわけで、無事R/W 15Rにタッチダウン。
グラウンドとコンタクトして(NRKさんが) Signature Flight Supportまでタクシーして到着。NRKさんはProgressive taxi instrunction (どこを曲がれという指示を細かくしてもらう)をグラウンドに要求していましたね。そうするとグラウンドはタイミング良く「Turn left and proceed on C taxiway」などと懇切丁寧に指示してくれます(^^)。このProgressive taxi instructionは前日教官から教えてもらったばかりですが、これをもう応用していてとっても感心してしまいます。
Signatureで帰りのための燃料補給をお願いして、今回の目的の1つであるElephant Bar Restaurantで昼食です。ここはとってもおしゃれ~で、NRKさん曰く「女の子受けする」レストランです。
食事後、ちょっとレストランの周りをブラブラして、帰ります。帰りは私が操縦します。燃料補給の確認をして、プリフライトして、出発!
まずSanta Barbara Clearanceから出発の許可をもらいます。これが既にあついです。Clearanceから許可をもらうのは私は2回目なのでまだ慣れません。Altitude、Departure Frequency、Squawkは良いのですが、Headingが良く分かりません。教官から「R/W Heading、つまり離陸した後はそのR/Wの方向にHeadingを保てってこと」と教わりました。もう汗だく(^^;)。
グラウンドにコンタクトしてR/W 15Lに向かいます。そしてタワーからCleared for take-off! この辺りはまぁかなり慣れました。
出発してすぐにDepartureとコンタクトするようタワーから指示があります。順調です。しばらくするとDepartureから何か言われますが、良く分からないのでsay again (^^;)。どうやら “Resume your own navigation” と言っているようです。しかしその意味がわからない。教官から「ここからは自分のナビゲーションで飛びなさいってこと」と教わりました。これ以外にも “Proceed on course” と言われることがあるそうです。もう滝のような汗! (※)
(※今になって思えばなんてことはないんですけど、その当時はまだまだ経験不足でしたねぇ。)
ようやく自分で設定したコースを飛んで落ち着いて来たと思ったらDepartureからMugu Approachにこれこれの周波数でコンタクトせよ」と指示がきます。う、またしても予想外。こういうパターンはあまりないそうですが、コンタクトします。他のトラフィックに関してアドバイスが何回かあります。その度にあついですが、考えてみれば自分の目以外にもこうやって見張っていてくれる人がいるってのは安全上良いことですね。
Mugu Approachの管轄を離れると、今度はSocal Approachにコンタクトするよう指示されます。そうすると、Socal Approachは「どこに向かっているのか?」と聞いてきます。これまたあまりないことです。普通はDepartureから順にハンドオフされてきますので、我々の行き先などは既にわかっているはずなのですが(^^;)。行き先をRamonaと伝えると、「どうやって(どこを通って)行くのか?」と聞かれます。あ、あついです。Los Angeles Special Flight Rule Area (LAX上空3500/4500ftをVFRで通過できる特別空域)を通って行くと答えます。
Santa Monica近くになったので、降下します。この高度(5500 ft)ではLAXのClass BのAirspaceに入ってしまうので3500 ftに落とします。このように高度を変更するときはApproachに要求する必要があります。
P: Socal approach, Cherokee 8125Y, request descending to 3500.
など。MRT教官曰く「Approach (やTowerやGround)は我々を安全に飛ばす手伝いをするためにいるのだから、こっちの要求をどんどん言って良い」のだそうで。そういえばそうですよね。恐れることはありません(^^;)。(※)
(※とはいうものの、その境地に達するのはかなりの経験を要します。)
Santa Monica上空ではSocal ApproachからFrequency、Squawk (1201)、Altitude (3500)の指示があります。これは予めLos Angeles TACで調べておいたものと同じです(^^)。ここからSanta Monica VORの132°ラジアル上を飛びます。
今一つ視程が良くないですが、Los Angelesのでっかい街の上空を飛ぶのはとても気持ち良いです。しかも3500 ftという低空なので、街やLos Angeles空港が真上(!)から良く見えます。Los Angeles空港にはでっかい旅客機がたくさん見えますぅ。これはすごい!
Los Angeles Special Flight Rule Areaを過ぎると、前日あつい経験をしたLong Beachの近くに出ます。Thomas Bridgeが見えます。Queen Marryの近くです。おぉ、計算通り。
ここから再び5500 ftまで上昇して後はOceanside VORを目指します。ふぅ、ここまでくればあとはすずしいです(^^;)。8125Yには1個のVOR受信機しかないのですが、これを駆使してOceanside VORとCatalina VORのintersectionを確認してみたりします。おぉ計算とぴったり同じ時間です。途中John Wayneのタワーの周波数を聞いて耳を慣らしたり、OceansideのCTAFをモニターします。ちょっと余裕があります(^^;)。
後はいつもと同じように、Oceanside VORから100°のラジアルに乗ってRamonaに向かいます。思い出深いPalomar空港をかすめてEscondido上空へ。ここから降下を開始していつもの通りMt. Woodsonを経由してRamonaに到着! この時間だと夕暮れにはちょっと早かったためR/Wライトを点けても特に目立ちません。ちょっと残念。
というわけで最終日のフライトはおしまいです。
今後のことですが、まぁこれからどういう方向に行きたいかによりますが(Multiを取るとかInstrumentを取るとか)、いずれにしてもまずはWarriorで経験を積むことを勧められました。というわけで次回は愛機Cherokee Warriorでまたいろんな空港に行って修行を積んでみたいと思っています。
夕食はTKDさん、NRKさん、MRT教官、それとTKDさんが9月の訓練で一緒だったMTMさん(某航空会社勤務)で、Main St.から1本入ったところにあるイタ飯屋に行きました。MRT教官が注文したピザがなかなか出てこなくて、結局そのピザはお店側がお詫びにということで、只になりました(^^)。ワインも追加分は只になりました(^^)。夕食後はMRT教官にお別れを言ってホテルへ。
ホテルに戻って今のうちに明日のチェックアウトを済ませ、今回の北米合宿の打ち上げです。といっても明日の朝は4時出発(!)なので早々に切り上げます(ほんとか?)
今回の合宿はNRKさんとTKDさんという仲間と一緒ということで、大変楽しく過ごすことができました。特に私は今回がチェックライドだったこともあり、NRKさんやTKDさんの目の前で合格を報告できたことが大変嬉しく思っています。また、NRKさんのFAAライセンス取得、TKDさんのソロに立ち会えた(そして水をぶっかけることができた!)こと、とても嬉しく思っています。
また、日本のADC教官には日本での初訓練からSkylineへの橋渡し、ヘッドセットを毎回お借りするなど、多大なサポートと助言を頂き大変感謝しております。改めてお礼を申し上げます。
みなさまこれからもよろしくお願いいたします。