2002/07/03(水)

クロスカントリー(ショート)

7/1(月)はRNMがR/Wのペイントを行うためclosedでした。7/2(火)にはタクシーウェイもペイントが行われ、見違えるほど「空港らしく」なりました。黒々としたR/Wに真っ白いペイント。今度は「ふち」にもラインが引かれ、エイミングポイントの「太い白線」も引かれています。とってもビューチホーです(^^)。

7/1(月)はNRKとLa Jollaに行ってリフレッシュしてきました。野生のアザラシ(seal)が砂浜に寝そべっているのを間近で見たり、Ramonaとはちょっと違う「おしゃれ」なお店をぶらついたりしました。いわゆる「女の子ウケ」する場所ですね。

7/2(火)はINGさんのIFRクロカンにNRKともども同乗させてもらい、勉強させて頂きました。

さて、本日はクロカンでCNOに行きます。前日にルートとかアプローチの下準備をしておきますが、これはまぁVFRで飛ぶのと基本は一緒です。

当日朝WXを取り、Skylineに向かいます。WXを取った時にはNOTAMは出てなかったんですけど、教官曰く「今CNOはタクシーウェイの工事をしているはずです。ローカルNOTAMなので、確かにWXを取った時のNOTAMには出てないですねぇ。TELでATISを確認してみて下さい」とのこと。そういえば昨晩も一応CNOのATISを聞いておこうと思ってTELしてみたんですけど、家のTELからは長距離通話ができないのでチェックできなかったんですよ(^^;)。長距離会社と契約しなくても、長距離通話を提供する会社経由で出来るはずなんですけど、なんだかうまくいかない。このあたりは要研究です。

TELでATISを聞いてみると確かにNOTAMであちこちのタクシーウェイがクローズになっています。それが「R/W 21とBの間のD」とかかなりややこしく、マップを見てもよくわからない(^^;)。ま、行ってみるしかないです(^^;)。

まずIFRのフライトプランをファイルします。これはVFRのとほとんど一緒です。一応 “Ramarks” 欄に “IFR practice” と入れておきます。どうでもいいけど今日の FSSのオペレータはやけに対応が良いです。いちいち “Aircraft type?” とか “True airspeed?” とか、項目ごとにキューをくれます(^^;)。”Pilot’s name” を言うと、その後は “OK, Mr. Horikawa, your plan is filed….” なんて言ってくれます。

30分後にIFRクリアランスを取るので、今のうちにプリフライトとランナップを済ませおきます。ランナップは基本的にはランナップエリアまで行ってやってまた戻ってくるのですが、R/W 9から出発する時にタクシーウェイに出る直前のあたりでランナップしますが、そのあたりでやっても良いとのことです。

さて、ほぼ30分経ちました。今度はTRACON (Socal Approachがある場所。「とらこん」。英語では「トレイコン」と発音するみたい)にTELしてIFRクリアランスをピックアップします。予定通りSANL17 (San Diego Lima one seven)というルートでクリアランスが下りました。出発までに時間的余裕が欲しいので “Could you give me 15min for departure?” とお願いしてあったのがきいたのか、valid timeは1735Z、void timeが1740とのこと。今は1710Zなので30分近く余裕があります。こりゃありがたい(^^)。でもちょっと出発が遅れちゃいます(^^;)。

1730Zくらいまでにはランナップエリアまで行って端っこで待機しておきます。他のトラフィックとのタイミングを見計らって、valid timeのちょっと前に出発します。

RNMのIFR departure procedureに従って飛びつつ、1735Zになったので、DEPにコンタクトします。すぐに “Direct to OCN” が出ましたので、わざわざBONDOまで行く必要はありません(^^)。280°のコースのままOCN VORに向かいます。

OCN VORからV23に乗ります。コースは301°。今回は5Tを落としません(^^)。次の変針点であるKRAUZ intを特定するPOMONA VOR (POM)の周波数とコースを今のうちにセットしておきます。

KRAUZが近づいて来ました。通常、このあたりからレーダーベクタでコースをショートカットさせられるのですが、APPからは周波数チェンジとかトラフィック情報だけで、全然ベクタされません。そうこうするうちにKRAUZ着。

KRAUZからV363に乗ります。コースは344°。次の変針点であるV8との交差点(特に名前はついてない)を特定するPARADISE VOR (PDZ)の周波数とコースを今のうちにセットしておきます。

ちなみにですね、VORのセットに関してなんですが、ここでは教官の指示に従ってNAV1とNAV2を交互に使っています。これ、私にとってはちょっと慣れないと間違えやすいかも、です(^^;)。今まで私は「常にNAV1をprimary、NAV2をsupportingにすると間違いない」という教えに従ってそうやってきたのですが、変針点までが近かったりすると、NAV2の周波数をNAV1に入れ直してアイデントしてコースをセットし直して…ってやると忙しいので、NAV1とNAV2を交互に使っても良いみたいですね。まぁこのあたりはどれが正解ってわけでもないので、好きにすれば良いんですけど(^^)。

さて、V8との交差点が近づいて来ました。このあたりからATIS聞いてアプローチの準備を開始します。あ、V8への変針点通過です。まだレーダーベクタされません。V8へはPDZ VORへの058°のコースです。

PDZ VOR近くになってようやく

APP: CK 3567P, depart PDZ VOR heading 090.

という指示が出ます。PDZ VOR通過後、ヘディング090°ってことですね。ようやくレーダーベクタ開始です。今のうちにファイナルコース上のフィックスを特定するため、PDZ VORにセットしてあるNAV1に適当なコースをセットしておきます。これ、現在の位置的に私はLINDNを特定する020°が良いと判断したのですが、教官にCAZBYを特定する040°にセットし直されてしまいます(^^;)。えー、そうかなぁ、現在の高度3000ftを考慮すると、LINDNでの高度(3200ft)よりも既に低いので、既にLINDNの方へ向かっているわけで…と思いつつも、 そんなに余裕があるわけではないので、まぁいいや(^^;)。

何回かに分けて、ヘディングと高度をファイナルコース近くまで持って行かれます。”cleared for ILS Rwy 26R approach” が出ました。現在の高度を維持しつつLOCをインターセプトします。LINDN通過で次は2100ftに降下するというのが手順ですが、既にGSに上から乗りそうなので、わざわざ2100ftに落としてGSの下に行って、それからまた改めてGSに乗り直す、などとする必要は無く、今のGSに従って下りれば良いそうです。

降下してくると段々バンピーになってきますが、これに負けないよう押さえ込みます。頼れるのは計器のみ。なにがなんでもLOCとGSに乗って一直線にR/Wに向かうという意識で積極的に機体をコントロールする技術が必要ですね。航大出身のMRS教官も「GSにぴったり乗るには、的確なピッチとパワーを見つけることです。LOCもヘディングを2°単位で見つけることです。これらがぴったり決まれば勝ちです。とはいっても、自分もそれがようやくできるくらいですけどね」とおっしゃっていましたが、やっぱそれだけILSにぴったりと乗るのは、特に小型機だとある意味「至難の技」なわけですね。でも私はILSアプローチが好きです(^^)。

DAでフードを取ってR/Wを確認。ちょっとだけ右にずれていますが、ほぼドンピシャです(^^)。ここからフルフラップにして通常通り降ります。

本当は、CNOで一旦駐機して、フライトプランをファイルして、IFRのクリアランスを取って…ってやりたいところですが、出発が遅れたせいで、この機体を次に使う人の時間に間に合いそうもありません。というわけで、CNOからはVFRで帰ることになりました。

GNDにコンタクトしてR/W 26Rにタクシーバックします。NOTAMの通り、あちこちでタクシーウェイの工事をしています。GNDの指示に従ってBからタワーの麓を通って、一旦R/W 21の方に向かい、GでR/W 26Rのランナップエリアに行きます。

ここからはleft dowinwind departure for southboundを要求して帰ります。相変わらずCNOのあたりはヘイズがすごく、以前VFRで来たことを思い出します。今回はILSアプローチしたから良かったですが、VFRで初めて来るとかなりあつい思いができるでしょう(^^;)。それに比べてFrench Valleyのあたりで外をみると、全然ヘイズがなく、とてもクリアです。で、RNMの辺りもちょっとだけヘイジーです。なぜにFrench Valleyのところだけクリアなんでしょう??

ブリーフィングでは「クロカンの手順というのを今回一通りやってもらいました。あんな感じということがわかってもらえたと思います。ILSアプローチは今回はちょっとだけエアスピードが速かったようです。もっと落とせばコントロールもよりやりやすくなるはずです。また、通常の降下もレートがちょっと大きかったところがありました。これも500fpmにすればもっとコントロールがやりやすくなります。それ以外は全般的にOKでしょう。また、今回はルート通りで全然レーダーベクタされませんでしたが、自分もこういう経験は今回が初めてです(^^)。ルート通りだとある意味楽で良いですね。APPを聞いているとSNAに降りる旅客機などのトラフィックが多かったので、我々をショートカットさせる余裕がなかったのでしょう(^^;)」を頂きました。

明日はあさってのロングクロカンの準備という意味もあってお休みです。writtenの勉強も更に加速させなければなりません。ロングクロカンはOXRとCNO経由の3レグで、しかもトータル4時間以上ですから、かなり覚悟を決めて気合を入れて行かなければなりません。準備も万端にしておかなくちゃ。

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