ホールディング・VORアプローチ
昨日の夜中は霧が出ていました。RNMのASOSを聞いてみると “Visibility one quarter, fog, vertical visibility 100, temprature 12 celsius, dewpoint 12 celsius” でした。でも明るくなるといつものごとく快晴です(^^)。
さて本日は13時から座学です。approach chartsの続きとして、airport chart (上空から見た空港の図)と、それに付随する情報の見方などを学びます。
次にapproach proceduresとして、アプローチの準備をどう行うべきかを学びます。これもまたアメリカ人が好きそうな、
- Avionics set (COM1/COM2/NAV1/NAV2/DMEに所定の周波数をセットする)
- ATIS/ASOS (ATIS/ASOSを聞く)
- Altimeter (ALTをセットする)
- Approach chart review
- How low (DH/MDAは何フィートか)
- How long (各フィックスまでどこから何秒か)
- Which way (ヘディング、LOCコースは何度か)
- Missed approach (missed approachの手順を確認)
- Altitude (所定の高度にする)
- Airspeed (所定のエアスピードにする)
てな具合に「A」で統一してあります(^^;)。でもこれ、教官によっても本によっても微妙に違います。「5A’s」といって「Altitude」がない場合もあります。
あと、いろいろなアプローチの種類について確認します。straight-in、radar (ASR、PAR)、course reversal (procedure turn)、timed approachなど。ファイナルアプローチの種類として、まっすぐ降りるパターン、サークルして降りるパターン、横にずれるパターンがあるんですね。あとはmissed approachの手順。その他visual approachとcontact approachの違い。盛りだくさんです。
更に本日のフライトでも関係するVORアプローチについて具体的に勉強です。教科書も参考にしますが、RNMのVORアプローチの手順を実際に確認しながらの方がより実感がわいておもしろいです。
てなところで座学を終えて、今度はフライトです。
本日はJLI VORのあたりをうろうろしますので、またまたFSSにTELしてWXを取ります。本日のオペレータはおっちゃんでした(^^;)。特に問題ない天気です。上空7500ftは南風なので、ホールディングする時にWCAを取る必要があるでしょう。
さて、R/W 27からright crosswind departureします。教官の指示に従い、フードをつけてdirect to JLI VOR。大体070°のコースで向かえば良いようです。JLI VORは山の上にありますので、Vx上昇することにします。7500ftでレベル。
もうほとんどVORの近くなので、CDIがセンシティブです。お、VOR上空を通過です。JLI VOR上のホールディングコースは240°なので、今来たコースからだとteardrop entryとなります。ヘディングを090°にして1分飛んで、左旋回でJLI 240°コースを(060°ラジアルをinboundで)インターセプト…と、だいぶ南風に流されて240°への旋回が終わらないうちにラジアルを通り過ぎてしまいます。こういう時は積極的に30°~45°くらいのカットアングルでインターセプトし直します。ほほう。
後は通常のホールディング手順を行います。WCAやinbound legの調整もうまくいきました(^^)。
さて、ここからRNMに向かってVORアプローチしてみます。本当にIFRで飛んでいる時はもっと遠くにいるときからアプローチの準備を開始しますが、今はホールディングしているのでこの状態を維持しながら準備をします(^^;)。えーと、各種周波数をセットして、ASOS聞いて、ALTセットして、アプローチの手順をレビューします。レビューはチャートをみながら「流れるように」やるのが理想ですが、このあたりはまだ慣れていないので、要経験ですね。教官は鼻くそほじりながら流れるようにレビューのデモをしてくれます(^^;)。
JLI VOR上からアプローチ開始。ヘディング234°で降下開始。JLI 234°ラジアルに乗りながら6700ftまで降下です。6700ftになったら一旦レベル。4.0 DMEの時点で5100ftまでの降下を開始。11.0 DMEのRICCEでFAF通過です。ここから3900ftまで降下。これらの降下は700fpmくらいで行わないと結構次のポイントまで余裕がない感じです(^^;)。
14.0 DMEで最終的にMDAである2580ftまで降下します。ここで教官が、外を見てR/Wを確認するよう指示します。外を見てみるとRNMのR/Wがすぐそばに見えます。R/Wの真中に向かってまっすぐ飛んでいます(^^)。すんばらしい。
17.3 DMEで「R/Wが見えない」ことにしてmissed approachの手順を行います。まず上昇してヘディングを300°に向けます。このまま5700ftまで上昇し続けます。今のうちにNAV1をOCN 275°にセットしておきます。このコースをインターセプトして更に上昇を続け、NAV2のMZB 007°ラジアルと交わった所からMZB 007°ラジアルに乗り直してBONDOに向かいます。今のうちにNAV1をOCN 083°にセット。
BONDO通過です。parallel entryします。ヘディング083°で1分飛び、右旋回でヘディングを308°へ…と、308°になる前に既にOCN 263コースに乗ってしまいます。これまた南風に流されているようです。こういうときはわざわざ45°のカットアングルにしないでinbound legに乗ってしまって良いとのこと。ほほう。後は通常のホールディング手順を行います。WCAやinbound legの調整もうまくいきました(^^)。
というところでRamonaに戻ります。今回も教官の指示の通りにヘディングや高度を変えて行きます。今回はMt. Woodsonから45エントリしてダウンウィンドに入る時までずっとフードをかぶっていました。
ブリーフィングでは「VORホールディングだとCDIがかなりセンシティブなのがわかったと思います。WCAや時間調整がちゃんと出来ていて良いです。VORアプローチはあんな感じでOKです。特にCDIがきれいにセンターに合っていてとても良いです。missed approachでBONDOに向かうときのプリパレーション(各種周波数とかコースをセットすること)も問題ありません。BONDOでのホールディングもOKです。但し、途中高度を落としたりした場合、ピッチを調整しますが、その時にエアスピードを変えないようにパワーを調整しても良いかもしれません。そうすれば更に精度が上がるでしょう。」を頂きました。
次回はローカライザ(LOC)上にあるフィックスを基点にホールディングするってやつをやってみます。CRQのLOCとMZBの適当なラジアルでフィックスを作ってやってみるそうです。その後、CRQにて実際に LOCアプローチをやってみるとのこと。CRQではprecisionアプローチ(ILSアプローチ)ができますが、まずは「GSが無い」ことにしてnonprecisionアプローチをやってみるわけです。おぉ、これは楽しみ!