2002/06/02(日)

座学、Ramona Air Fair

本日は9:30から座学です。

計器の仕組みやエラーのレビュー、計器飛行の基本となるattitude instrument flying、basic flight maneuvers、計器の故障とpartial panel flyingなどについて勉強しました。

ピッチ/バンク/パワーそれぞれに関する計器のグループやスキャンの方法、magnet compassのUNOS (Undershoot North, Overshoot South)のことなどが目新しく大変勉強になりました。

明日は基本的なマニューバの練習のため、飛んでみることにします。楽しみ!

午後からは時間があるので、Air Fairに行ってみることにします。かなり賑やかな雰囲気で「アメリカ」って感じで大変良いですね。いろいろな飛行機が次々と飛んでデモフライトをしてくれるので見ていて飽きないです。

中でも圧巻なのが、ジェット戦闘機のデモフライトです。おいおい、本当にここで飛ぶのかよってくらいです。あ、離陸するようです。ゴーーーー! うわ、すごいジェットブラスト! 砂煙も半端ぢゃありません! ゴーードワワワーーン! うっひゃー、すごい迫力! アフターバーナーもたいています。ひー! ものっそい上昇をしています。2機目も出発します。2機でR/W上を何回もlow passしたりslow flightをしてくれたりします。その度、これが人間が作った人工物から発せられるとは信じがたいくらい、大音響を轟かせています。もうですね、雷なんか目じゃないくらいの迫力です。

その他おもしろいのは、胴体に「海軍」と書いてあるNanchanという昔の戦闘機です。これは中国製(?)だったかな?

あと、やけにでっかいくせにゆっくり飛ぶ、エンジンが3つついている高翼機が時々飛んでいます。これ、絶対Warriorより遅いこと間違いないです。R/W 27から飛び立つと、left downwindからR/WをoverfieldしてRamonaの街上空を通過し、南下してからMt. Woodson方向へ行き、あとはパターンを巡って着陸しているようです。どうやらこれはTri-Mortor Air Toursという会社の観光用の機体のようです。$49で搭乗できるようなので、せっかくだから乗ってみることにします(^^)。時間は15分くらいとのこと。

中は思ったより広く、10人くらいの乗客を乗せられます。内装が木でできていて、おまけにコクピットの操縦輪が「木製の車のハンドル」のようです。機長とコパイがいます。係りの人の案内だと彼らはもとエアラインのパイロットだったようです。我々は先頭から2番目のシートに座ったのですが、ここからコクピットが良く見えるので興味深そうに見ていると、機長のおっちゃんが「こっちへ来い」みたいな合図をしています。お、見せてくれるのかな(^^)? 喜んで行ってみると大変フレンドリーに対応してくれます。以下、機長(C)と私(K)の会話。

C: 君はどこから来たんだい?
K: 日本からです。
C: 君はパイロットかい?
K: はい、ここRamonaで免許を取りました。ただの自家用パイロットですけど(just a private pilot)。
C: ヘイ、”just” なんて言ってはいけないよ。君は立派な(great)パイロットさ!
K: (か、感動!)
K: ところで、この機体にはエンジンが3つついているのですね。
C: どうしてエンジンが3つなのかわかるかい?
K: …えーと、冗長性を高めるためですかね。
C: 違うよ、「エンジンを4つ載せるスペースがなかったから」さ! (爆)

思いっきしアメリカンジョークを飛ばされてしまいました(^^;)。

さて出発です。係の人が「当機はこれからニューヨークに向けて出発します。天候が良ければ、4日で到着する予定です」などとジョークをかましています。その度機内は爆笑の渦です。

フライトは上述した通りのルートで、ふわふわと2500ftくらいを飛んで行きます。この高度とスピードですので、Ramonaの街をゆーっくり上空から見物することができます。いつも自分で操縦していると良くわからないAlbertson’sも良く確認できます。我々のアパートも確認できます。いいですねぇ(^^)。

ゆーっくりファイナルを降りて無事着陸。乗客もやけに盛り上がっています。エプロンに到着すると、機長が「ニューヨークへようこそ!」といって爆笑を誘います。あーおもしろかった。パイロットも乗客もホント「フライトを楽しむ」という感じでした。

というわけで、本日は終わりです。

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