Hawthorneへ
本日朝8時過ぎに、ルームメイトのTNMさんが帰国します。DIXさんに車で送ってもらってLAXに出発しました。
私は10時頃Skylineに行き、ArrowでHawthorne (HHR)経由でLAXに行ってお見送りしたいと思います。WXを取ってみるとHHRやLAXの辺りは雲はほとんどありませんが、ヘイズで視程がちょっと悪そうです。でもVMCは保っている感じ(伏線)。
MRT教官にHHRからLAXまでの行き方を伝授してもらいます。電車とシャトルバスを使うようですね。こっちで電車に乗るのはこれが初めてなのでちょっと楽しみ(^^)。
R/W 27からいつものように出発! straight-out departureでOCN VORに向かいます。
CRQの辺りはマリンレイヤがべったりでOCN VOR上空でも全く下が見えません。でもLAX方面はマリンレイヤが陸に入っていないようですので、大丈夫でしょう。
OCN VOR通過。TOA近くのThomas Bridgeに向かうラジアルに乗ります。この辺りの海岸沿いはそんなにマリンレイヤが入り込んでいなくて海も見えます。いつ飛んでもこのルートは気持ち良いですね。
Thomas Bridge手前10nmくらいから降下開始。この時点ではHHRのATISはまだ良く入りません。Thomas Bridge近くになってようやくATISが聞こえます。でもこれをしゃべっているおっちゃん、なんだかぼそぼそしゃべっていて視程のところが良く聞こえません。”visibility one xxxxx” って聞こえるので、10sm以上あるんでしょう(伏線)。
Thomas Bridge上空で3500ft。HHRのタワーにコンタクトします。でもタワーから “maintain 3000, visibility is below VFR minimum, what’s your intension?” と言われてしまいます。はて? 確かに上空からでもLAX方向はヘイズでそうとう視程が悪いのがわかります。でもそんなに悪いのかな? 念のため本当にVFRミニマムを切っているのか確認すると “visibility is one and half mile, what’s your intension?” だって。がびーん。そうかぁ、ATISではこれを言っていたのですね。
さてどうしましょう? せっかくここまで来て引き返すのはもったいないです。雲もないことですし、じゃあIFRで行くかな(^^;)。タワーにLOCアプローチする旨伝えると、APPの周波数を教えてくれます。おぉ、なかなか親切ですね。
3000ft以上を保ちつつ一旦海側に出てサークルしながらアプローチチャートをごそごそと取り出してアプローチの準備をします。あー、こういう時コパイがいれば楽なんですけどね(^^;)。ちなみにここでなぜ3000ftかっていうと、すぐ側にTOAやLGBのclass Dがあるからなんですね。これらは高さがそれぞれ2400ftと2600ftまでですから。各種周波数をセットしてAPPにコンタクトします。
Queen Mary上空あたりでAPPにコンタクトすると、別の周波数でコンタクトするよう言われちゃいます(^^;)。HHRのタワーから教えてもらった周波数だと微妙に担当セクターからはずれちゃうみたい(^^;)。
気を取り直して、改めてAPPにコンタクト。HHRでのLOCアプローチを要求します。squawkをもらいレーダーコンタクト。ほっ。これで一安心。
“cleared to HHR, fly heading 080, maintain 3000ft” です。HHRまでのIFRクリアランスが出ました。でもヘディングはHHRから遠ざかる方です。あー、やっぱり。HHRでのLOCアプローチはSeal Beach (SLI) VORがIAFなんですよ。これはLGBの南東側にありますが、このヘディングはまさにそっち方面。やっぱIAFの方向から持っていかれるわけですね(^^;)。”proceed to SLI VOR, maintain 3000″ です。ほらやっぱり(^^;)。
SLI VOR近くまで来ると、ヘディングを北向きにされます。ここからはさすがにショートカットさせてくれるようです。段々ファイナルアプローチコースが迫ってきました。ぼちぼちLOCをインターセプトする方向に向けられる頃です。”fly heading 270, descend and maintain 1500 until HASHY, cleared for LOC Rwy 25 approach at HHR” です。ほらやっぱり(^^;)。
1500ftまで降下すると、大都市の街並みがすぐ下に迫って来る感じがします。この時点でも全くHHRは確認できません。確かにこりゃVFRじゃ無理だな(ってIMCなんだから当たり前か)。
1500ftを維持しつつLOCをつかまえます。ギアダウン。この時点でタワーにスイッチ。ちなみにHASHYってのはFAFで、LAX DME 12.2です。アプローチプロシージャでもここまでは1500ftを維持することになっています。
HASHY通過。次はLAX DME 7.8まで660ft。かなりバンピーでちょっと高度が安定しません。街並みが更に下に迫ります。といっている間にDEMON通過。ここはLAX DME 7.8です。ここからMDAの600ftまで降下します。
タワーから “cleared to land R/W 25” が出ました。えーと、でもまだR/Wが確認できません。MAPはLAX DME 6.0です。もうそろそろMAPです。いつでもmissed approachできるようにしておきます。
と、R/W in sight! あー良かった(^^;)。この時点で通常のファイナルの位置くらい。MAPのほんの手前でした。ヘイズな上にHHRのR/Wは白っぽいから余計確認しづらかったですよぉ。REILはありますがアプローチライトはないし。後はフラップを出していつものようにタッチダウン。ふぅ。
transientに止めて、空港事務所みたいな建物から中に入ります。えーと、ここは確かチェックインが必要だったな。あれ? どこでするんだっけ? 入り口の側に、来た時間とか名前とか機体番号を書く用紙がありますが、念のため奥のオフィスにいるおばちゃんに聞いてみることにします。そうすると、やっぱさっきの用紙に自分で記入しておけば良いみたいです。ここは2時間までは駐機料が無料ですが、それを超えると12時間毎に$2.5となっています。めずらしいシステムです(^^;)。しかも支払いは台に空いている穴に自分で入れることになっています。やろうと思えばいくらでもブッチできちゃいます(^^;)。
さて、ここからLAXですが、まずは電車に乗ります。表に出てCrenshaw Blvdを北に歩きます。すぐにI-105の高架が見えますが、その高架の上に駅があるのです。
高架下に到着。えーと、まずは切符を買わないとならないんですが、この販売機がまたよくわからない。行き先がどこでも料金は一緒みたいですけど…でも片道切符と往復切符があるようです。うーん、よくわかんないけど、片道切符でいいか。最初にどういう切符を買うかのボタンを押すようです。で、お金を入れる…と。おぉ、切符とおつりが出てきました。ちなみにこの販売機、$1札は使えますが$5札とかはダメみたい。私と同じタイミングで切符を買おうとしていたガタイのでかい黒人さんが私に「$5札を両替してくれ」と言ってきますが、あいにく私も手持ちが$2しかなくて(^^;)。
さて、階段を上ってホームに到着…あれっ? そういえば改札なんてものはありません。これじゃあ切符を買わなくても乗れちゃうじゃん(^^;)。しばらく待っていると電車が来ました。確かBeachとかいう方面のヤツに乗ればいいらしいですが、たぶんこれだな。方面的にも合っているし。念のためにそばにいた人に聞いちゃったりして。
電車に乗り込みます。日本の通勤電車とは違って座席が一定の方向に向いています。車両によっては進行方向とは反対向きになります。冷房が効いていて快適です。
Hawthorne Blvdという駅の次のAviation Blvdという駅で降ります。2区間ですね。
ここからはLAX ShuttleでLAXに向かうことになります。駅の外に出ると南側にバス停がいくつか並んでいます。そのうちの「いかにもLAX行き」っぽい所で待ちます。あ、バスが来ました。”G” と書いてあるバスに乗れば良いらしいですが、このバスはまさに “G” ってヤツです。よっしゃ。
バスはAviation Blvdを北上し、Century Blvdを西に向かいます。この辺りは自分でも車で走ったことがあるので、土地勘があって安心です(^^)。Tom Bradleyのあたりで降ります。
さて、TNMさんとDIXさんを探しましょう。TNMさんはTG 773便で帰りますのでタイ航空のチェックインカウンタの辺りを探します。相変わらずチェックインは長蛇の列。と、DIXさんin sight! あぁ良かった(^^;)。その後免税店から出てきたTNMさんとも無事合流。「本当に来てくれたんですか! うれしいなぁ!」と感激されます(^^;)。いえいえこちらこそ(^^)。
チェックインはコンピュータのトラブルとかでかなり遅れているそうです。どうりでいつもにもまして長蛇の列なわけだ(^^;)。どうせこれらの人達全員がチェックインするまで飛行機は飛ばないのだから、しばらくお茶でもすることにします。TNMさんとDIXさんはLAXに来る前に既に昼食を取ったそうなので、私はここで昼食を取ることにします。日本食屋さんは列が出来ているので、別の店でスパゲッティミートボールをgetします。
昼食/お茶していると、どうやらチェックインの列が空いてきたみたい。TNMさんがチェックインしてきます。この時点で既に搭乗開始になっているので、ここでお別れすることにします。お気を付けて!
さて、DIXさんは車で来ているので本当はどっか遊びにでも行きたいところですが、あまり遅くなってもなんなんで、これで帰ることにします。ありがたいことに、DIXさんが私をHHRまで車で送ってくれます。感謝!
空港事務所に行って駐機していた時間を確認します。この時点で2時間を過ぎているので、紳士的に$2.5を入れておくことにします(^^)。
ちなみにHHRにはFSSのオフィスもあり、IDを見せれば中に入ることができて直接WX briefingなどができるとのこと。立ち寄ってみたかったのですが、時間があまりないので帰ることにします。ヘイズが少し解消されたようで、今ならVFRで帰れそうだし。
ATISを聞くと視程は5smなのでVFRで帰ることにします。そういえば後で気付いたのですが、IFRぢゃなくてスペシャルVFRという手もありましたね(^^;)。でも土地勘のある空港ならともかく、初めての空港だとinboundはやっぱ難しいかも。outboundはスペシャルVFRでも問題ないでしょうけど。
R/W 25からleft crosswind departureで出発。すぐ側のTOAのエアスペースに入らないようVNY VORからのラジアルを参考にしつつ気をつけて上昇します。この上は5000ftからLAXのclass Bですから3500ftで一旦レベルにしておきます。
Thomas Bridge上空で再度上昇を開始して5500ftにします。あとはOCN VORに向かって飛ぶだけ。SMOからRNMに帰る時などのおなじみのコースですね。
OCN VORからは100°のコースでRNMです。これもいつもの通り。
RNMのパターン内は結構混雑していて、ちょうどアップウィンドのトラフィックとタイミングが合ってしまいました。T/Gの訓練をしているようなので譲ってあげましょう(^^)。Mt. Woodson golf course上空で360°して再エントリします。あとはいつものごとくR/W 27に無事到着。
それにしても今回は良い経験でした。初めての空港でIMCで一人でIFR。これはかなりチャレンジャーだそうですね。でもひとつひとつ確実に手順を進めて行けばできるものです。そのための訓練を受けたわけだし、その資格もあるわけですから(^^)。もちろん天候が極端に悪いとかそういう場合は無茶は禁物ですが、こういう比較的緩やかなIMCで経験を積んでおくことは非常に良いことだと思いました。