2000/04/16(日)

渡米前のあつい訓練

4/14(金)の皆様とのミーティングには実家から参加しました(※)。予定の20:00ぴったりにTDNに到着することができました。ミーティングでは私の訓練を撮影したビデオを上映しましたが、これは本人からするととてもあついです(^^;)。

(※勤務先が異動になったので、4月からは実家暮らしでした。)

ミーティング後は秋葉原に宿(ワ○ン○ンホテル)をとっておいたので車で向かったのですが、なんと駐車場は「国産5ナンバー」以外はだめとのこと。今回は弟の車でしたが、3ナンバーなので止められないとのこと。なーんやそれ! 今時3ナンバーだとか5ナンバーで車を種別するのなんて全く時代遅れなのに。

苦情を言いまくると(※)、系列のホテルが新宿にあり、その駐車場は3ナンバーでもOKとのこと。でもその駐車場は時間単位で駐車料金がかかるので、それは断りました。結局、秋葉原の近くのホテル(ホテル聚楽)を紹介してもらって、そこに宿泊することにしました。ここは宿泊の場合駐車料金はただです。おすすめです。

(※若気の至りのカスハラ野郎ですね。反省しています。)

さて4/15(土)の朝ですが、予報通りとても天気が悪いです。教官からのTELで成田の天気も悪くなることを聞き、結局訓練は日曜日に行うことにしました。本日は雨の中、秋葉原で用を足すことにします。

4/16(日)の朝はまぁまぁの天気です。風も強くありません。というわけで大利根飛行場に向かいます。今回は首都高6号線から常磐道に入るというルートでしたが、やはり日曜日ということで、車の流れはスムーズです。ちょっと首都高への入口に迷ったりしましたが、10:00ぴったりに大利根飛行場に到着です。TKDさんはもう既に到着していました。

さっそく訓練開始です。運航前点検を行い、TKDさんと弟を後部座席に乗せ、各種チェックを開始します。もうチェックはスムーズです。エンジンをスタートさせてさぁ出発です。今回はギャラリーが2人もいることと、久しぶりの訓練なのでちょっぴり緊張します(伏線)。

タクシーもスムーズです。ターニングパッドでの小回りはもっとスロットルを積極的に使った方が良いようです。ミクスチャチェック、マグネトチェックなどを行っている時に教官から「汗を拭いたらどう?」と指摘され、ふと気づくと自分でもびっくりするくらいの発汗量! 機内は大爆笑! ハンカチを取り出して「汗チェーック!」です。TKDさんや同行カメラマンは、むしろ寒いくらいだったらしいですが、久々のフライトで私はかなりあつかったのですよ(^^;)。

気を取り直してベース/ファイナルレグを確認してR/Wに入ります。さぁ離陸です。フルスロットル、Vr、ローテーション! ちょっとピッチが大きかったですが、うまく離陸できました。高度200ftで240度へ。

上空では基本操縦の復習とスローフライトを行いました。今回はTGLをメインに行うので、あっという間に飛行場に戻ります。

飛行場に戻る途中、教官が緊急時のプロシージャをデモします。スロットルをアイドルにしエンジンの故障を想定します。最大滑空比になるよう対気速度65ノットにし、緩やかに滑空していきます。エマージェンシーコールを行い、不時着できる場所を特定し、そこに向かって降下してきます。フュエルセレクタ、ミクスチャ、キャブヒート、マグネトのチェックを行います。これでだめなら本当に不時着することになるわけですね。思ったよりセスナは滑空することを確認しました。

さていつものように飛行場の南側から高度1300ft、340度のコースでover fieldします。ウィンドソックを確認してダウンウィンド上空で295度のコースで降下を開始します。ミクスチャリッチ、キャブヒートホット…ブチッ! あ、あれっ? ひょえーっ! キャブヒートのノブが取れた! でも良く見るとそれはキャブヒートのノブではなく、代替静圧孔のノブぢゃあーりませんか! どうやら間違ってキャブヒートのそばの代替静圧孔のノブを思い切り引っ張っちゃったらしいです。あぁぁ、横目でちらっと確認しただけでは良くないですね。

教官に「このことはもう気にしないで! 忘れて! 操縦を続けて!」と言われて、そう、何があっても取り乱しちゃいけない、常に冷静でなくてはならないことを思い出しました。これは本当にあつい出来事でしたが、教官の言葉で気持ちの切り替えができました。ありがたいことです。

さて、高度900ftでダウンウィンドにエントリします。R/Wを真横に見る地点でコールします。

Otone local, JA4149, on right downwind, R/W 25, touch and go.

ベースターンの位置に来たら、ミクスチャリッチ、キャブヒートホット(今度は間違えないです)、1800rpm、高度を維持しつつベースターンして対気速度を落とします。フラップを10度、20度に下げて、対気速度70ノットで降下して行きます。高度500ftでファイナルターン。いつものことながら、このファイナルターン~ファイナルアプローチは燃えます。

ファイナルアプローチでのラダーの使い方はだいぶ慣れました。もうほとんど左右に大きくずれることはありません。滑走路の末端に機首をつっこむ気持ちでアプローチし、末端を通過したらスロットルアイドル。ピッチを水平にして、沈み込みに合わせてピッチアップ、また沈むので更にピッチアップ。また沈むので更にピッチアップ。この時点で水平線はカウルに重なるくらい。かなりバックプレッシャをかける必要があります。ここでストールワーニングが鳴り、更にピッチを維持すると、キュパっ! とタッチダウンします。教官の補助は少しだけで、ほとんど自分で行います。これは感動です!

R/Wの中心を維持しながら速やかにフラップアップ、マックスパワー! すぐにVrになるので、ローテーション。おぉ、かなりうまく行きました。今度はR/Wの端まで行かないうちに離陸できました。

クロスウィンドレグは赤白の2本の鉄塔の真上を通るようにします。高度900ftを維持して、右に別の赤白の鉄塔をアビームする地点でダウンウィンドに再びエントリします。

後は、同様にTGLを合計3回繰り返します。TGLは本当に勉強になりますね。場周経路の通り方、着陸、離陸が効率良く訓練できますね。今回はファイナルアプローチ時のスロットルも教官のアドバイスの元自分で行いました。まだ滑走路の見え方の判断が甘いのですが、それ以上にスロットルで降下率を調整するのが結構微妙なんです。ちょっとスロットルを入れるとグライドパスの上にはずれそうになるので、その後少しスロットルを戻さねばなりません。教官曰く「グライドパスの下にいる時は、スロットルを入れる。グライドパスに乗る直前で今入れた量の半分だけ戻す。グライドパスの上にいる時はその逆」というのがコツだそうです。なるほど! です。

4回目にフルストップです。フルストップの時の両足ブレーキがちょっぴり難しいです。これは経験を積むしかないですね。

というわけで、私の渡米前のあつい訓練は終了です。

なお、同行カメラマンは「ファイナルアプローチ時のフラフラした挙動がかなりキた」ようで、なんと地上に戻ってからちょっぴりリバースしてしまいました(^^;)。申し訳なしです。

次にTKDさんの訓練です。私も後部座席に同乗させてもらって見学です。上空でラダーの操作を行った時のギュワンギュワンという機体のヨーや、スティープターン時の2Gの感覚がたまりませんね(^^;)。

というわけで、あとは渡米を待つばかりとなりました。日本での訓練を生かしてRamonaで楽しんで飛んできたいと思います。TKDさん、がんばりましょう!

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