steep spiral・8 on pylon
本日も良い天気です。
本日はまず座学です。steep spiralと8 on pylonの説明を受けます。steep spiralはこの8月から新しくなったPTSで増えたマニューバで、パワーオフ状態でbest glide speedを維持して、旋回しながら高度を落とすってやつです。それもturn around a pointと同様に、一点を中心に半径を保ちながら降りなければなりません。特にエマージェンシの時に、着陸地点上空で高度を処理するのに役立つよう、という意図があるようです。これは教官も初めてなので、まずはやってみましょうということになりました。8 on pylonはウィングチップに目標物を合わせながらpivotal altitudeを調整しつつ8の字を描くってやつです。
いつものようにR/W 27から出発。このフライトにはTNKさん(privateの訓練中)も同乗します。commercialマニューバを見ておきたいからとのこと。
訓練空域に到着。まずはsteep spiralから。適当な目標物を定めてアップウィンドからマニューバを開始できるような位置にもって行きます。abeamの少し前からパワーアイドル。best glide speedを確立するころには目標物がabeamに来るようにします。ここからロールインして、後はturn around a pointと同じ要領で風向きによるバンクの調整をしつつ降りて行きます。
これは思ったより近くに(というか、コックピットからの見た目が下に)目標物を取る必要があります。turn around a pointと違って、高度があるところからマニューバを開始するからですね。降下して行くにつれて少しずつ目標物は離れて行くように見えます。旋回半径を一定に保っているからですね。
また、思ったよりバンクは深くならないように感じますが、実際にはダウンウィンドでは45°くらいにバンクが入ります。PTSでは「バンクは60°を超えないよう」となっているので、こんな感じで良いんだと思います。なんだかとってもいい感じでできちゃいました。
次に8 on pylonをやります。Arrowのpivotal altitudeは1100ft AGLくらい。訓練空域のあたりの標高は2000ft程度なので、3000ft MSLくらいで実施してみることにします。適当な目標物を定めて、ダウンウィンドを45°カットする形でエントリします。この目標物は、steep spiralよりもずっと遠くに取る必要があります。実際、目標物を遠くに取った方がやりやすいそうです。でもあまり遠くに取りすぎると8の字が大きくなりすぎてダメです。8の字の直線部分は3~5秒と決められているので、自ずと目標物までの距離も決まってきてしまうわけです。まぁ、turn around a pointと同じくらいで良いんじゃないでしょうか。
目標物がabeamに来ました。ロールイン。ウィングチップを目標物に合わせます。お、今のところほぼ現在のGSに対するpivotal altitudeを飛んでいるようで、ぴったり一致しています。ぐるっと回って行くと、目標物が段々前に移動してきます。アップウィンド側に入ったのでGSが遅くなるからですね。このような時は、バンクを少しだけ緩めつつ、ほんの少しだけピッチアップして高度を上げます。そうすると、現在のGSにあったpivotal altitudeになるので、また目標物がウィングチップに一致してきます。旋回を続けて行くと、今度はダウンウィンド側に入るので、GSが上がり、目標物が後ろにずれ始めます。この時はバンクを少しだけ増やして、ほんの少しだけピッチダウン。おぉ、なるほど! 感覚はわかりました。
270°ほど旋回した時点でレベルに戻し、今度は反対側です。反対側も全く同じ要領です。何回か練習しましたが、とってもいい感じです。もうちゃんとできちゃいました(^^)。
次にChandellesとLazy 8も練習します。Chandellesのロールアウトがまだちょっとだけ速めですが、とってもいい感じです。ラダーワークもかなり意識してできています。
Lazy 8は、ピッチダウンを意識的に行ったので、とってもいい感じです。ラダーワークも完璧です(←うそ。右旋回の時にちょっとボールが飛ぶことがある)。
というわけでRNMに帰ります。今回はいろいろ練習していたらRNMのNE側に移動していましたので、RNMをoverfieldして帰ることにします。最後はnormal landingしておしまい。Arrowの「クセ」にほぼ慣れてきましたので、タッチダウンの時のパワーの調整もうまくいきました(^^)。
ブリーフィングでは「大変良くできているんじゃないでしょうか。steep spiralは初めてでしたが、あんな感じでOKだと思いますよ。僕も初めてなので、目標物の取り方など、今回の堀川さんのやり方を参考にさせてもらいます。8 on pylonもOKです。pivotal altitudeの調整の仕方がわかってもらえたと思います。最初ちょっとだけ高度の調整が大きくなることがありましたが、最後の方は大変良くできています。Chandelles、Lazy 8もバッチリですよ。本当に良くできています。」を頂きました(^^)。
commercialマニューバとしては、あと「180°旋回しつつ着陸する」っていう新しいマニューバがあります。これも次回以降まずはやってみましょう、ということになりました。それをやってしまえばマニューバ的にはおしまいです。また下記教官同乗のクロカンに行ってしまえば一通りの訓練が終わりです。教官曰く「今週中に訓練は一通り終わりますので、あとはご自分でマニューバの練習をして下さい。自分で練習する時間がチェックライドまで1週間ありますので、全然問題ないと思いますよ。」
次回は教官同乗のクロカンに行く予定です。行き先はLaughlin/Bullhead (IFP)です。夕方出発して、カジノで飯食って、帰りはナイトです。楽しみ!
ちなみにこのクロカンのことをSkylineの訓練生達に話したら「是非同乗させて下さい」という申し込みが殺到しました(おおげさ)。皆さんprivateの訓練中なのでまだIFPに行ったことないですし、なんといっても同乗すればクロカンの勉強になりますからね。更にナイトのクロカンということで、余計に人気があるわけです(^^;)。というわけで空きシートは全て埋まりました(←2つかないくせに)。皆さんの見本となれるよう夢と希望を乗せて飛んできたいと思います(^^)。
【おまけ】
夜、Skylineの訓練生達と「お好み焼き&たこ焼き&ラーメンパーティー」をやりました(^^)。TNKさんがお好み焼きとラーメン担当、私がたこ焼き担当です。私のルームメイトのTNMさんは本職のバーテンなので、食事の後は皆が持っているお酒やジュースを持ち寄って(無いものは買ってきてまで)各種カクテルパーティーとなりました。大変楽しいひとときを過ごしました。(^^)