2002/06/10(月)

VOR・unusual (partial)・DME arc・座学

本日はお昼からのフライトです。お昼からのフライトは天気はばっちりですが暑いのが難点ですね。

いつものようにR/W 27からright crosswind departureで出発。

まずはJLIのVORにdirectします。これをpartial panelで行います。時々緩やかにバンクしてたりしますが(^^;)、まぁ問題ありません。次に指定されたラジアルに乗ります。今回はカットアングルを間違えることもありません(^^;)。

次にDME arcをoutboundでやってみます。JLIの280°ラジアル上にいる状態から、10nm DMEで右回りします。DME 9.5でヘディングを360°…って、違います! outboundの場合はヘディングチェンジは100°ですからヘディング020°となります(^^;)。次のラジアルは290°。CDIがセンターになったらヘディングを030°。なかなか良い感じです。ただ、西から風が吹いているので、段々DMEが指す値が小さくなりつつあります。ということはarcの内側に入ってしまっているということです。ですから、ヘディングを5°だけ外に向けて修正します。いいっすねぇ。

次に左回りでもやってみます。JLIの280ラジアルをoutboundして行き、DME 9.5でヘディングを200°…って違ーう! (^^;)。outboundの場合は100°だっちゅーの! (と自分に言い聞かす)。気を取り直して続けます。これも問題ありません。

次にunusual attitudeをpartial panelでやってみます。目をつぶっている間に教官が機体を振り回します。You have! AIがないので、直感的に姿勢を判断するわけには行きません。ピッチはA/SとVSIで、バンクはTCで判断します。あっと、ピッチアップで左に傾いています。フルスロットル、ピッチダウン、バンクレベル! この時AIがないので、どのくらいまでピッチダウンして良いか明示的にはわかりません。A/Sが大きくなるよう、VSI (ALT)がちょっとマイナスになるくらいにピッチダウンして固定、A/Sが通常(90 KIAS)くらいになったらこれらの指示が止まるようにゆっくりとレベルに戻す…という感じです。教官もおっしゃってましたが、まぁ考えてみれば極端なトリムでも取っていない限り、基本的に全てのコントロールをニュートラルにすればジェネラルに姿勢は回復できます。ですから思ったより「やばい」感じはしません。ピッチダウンの場合も同じような要領ですが、これもうまくできました(^^)。

というところでRamonaに戻ります。この時フードは被ったままで、教官の指示の通りにヘディング、高度、スピード、降下レートを合わせて行きます。これはATCからの指示に従う練習でもあります。フードを取ると、Mt. Woodsonの近くに来ています(^^)。後はいつもの通り降ります。

ブリーフィングでは「DME arcのoutboundの時、最初のヘディングチェンジが100°であることに注意しましょう。partial panelでのunusual attitudeは問題ありません。但し、partial panelでA/S changeやclimb/descendなど諸元を変える時、バンクしがちになるので、TCとcompassをチェックしましょう。」を頂きました(^^;)。

一休みした後、引き続き座学です(^^;)。教官が休憩中にアイスクリーム(日本のジャイアントコーンみたいなやつ)を食べていたのですが、これが妙にうまそうで食べたかったのですが、ここはぐっと抑えました(^^;)。

さてEnroute Proceduresとして、ATCにポジションリポートすることが必須のフィックスでの手順、IFRでクルーズする時の高度、エンルートからアプローチに移行する時の降下のお勉強です。勉強する内容が段々目的空港に近くなって来ました(^^)。

また、Holding Proceduresとして、ホールディングとは何ぞや? とか、基本的なパターン、エントリの仕方(direct/teardrop/parallel entry)などについて学びます。

ホールディングは、皆様ご承知の通り、ATCから何らかの理由で待機させられる時、同じ場所でくるくる回って飛ぶっていうあれです。ちなみに我々が飛ぶ場合、相当混んでいる国際空港でも行かない限り、普通はほとんどホールディングさせられることはないようです。

ってやつ(く、くるしい)。△はフィックスですね。フィックスを基点に右回りってのが標準だそうです。

この飛び方、思ったよりちゃんと(と言っては語弊がありますが)諸元を守って飛ぶんですね(^^;)。フィックスに向かう直線部分(inbound leg)は風を考慮しながら1分で飛ぶようにコレクションしないといけないし、フィックスから遠ざかる直線部分(outbound leg)は横風を考慮してinbound legとは平行に飛ばないようにします。

例えば、outbound legを1分で飛んだらinbound legが45秒だったとします。この場合、次のoutbound legは1分15秒で飛んでみます。そうすると大体inbound legが1分になるはずです。

また、inbound legを飛んでいる時、WCAを見つけておきます。これが5°だとすると、この「3倍」をコレクションアングルとしてoutbound legを飛びます。つまり通常のoutbound legのヘディングより風上に15°向けるわけですね。こうすると、outbound legは「風上側」に流れますが、それで良いのです。outbound legからまたinbound legに向かって180°ターンをしますが、これはstandard rate turnなわけで、VFRと違って風向きによってコレクションはしません。なので、この180°ターン部分が風に流されることを考慮してあらかじめターンを開始する点を風上側に持って行くわけです(^^)。

エントリの仕方は3種類ありますが、これのどれにするかは、フィックスと飛行機の相対位置によります。

次にILSのお勉強です(来たーっ!)。まずはローカライザ、グライドスロープ、CRQ (パロマ―空港)の諸元などについて学びます。明日のフライトでローカライザに乗るってのをやるので、その予習も兼ねます。明日は早速CRQのローカライザを捕まえたりバックコースに乗ってみたりするみたいです(実際に着陸するわけではなく、6500 ftくらい上空でやってみる)。

ふぅ、フライトと座学を一緒にやるとかなり疲れますが、「充実した」疲れですね(^^)。

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