2002/10/13(日)

アプローチ・マニューバ

本日は朝からNKJさんがMultiの訓練を行うのでこれに同乗させて頂きます。MTIさんも一緒です。今回のNKJさんの訓練はマニューバ主体でアプローチはやりませんでしたが、大変勉強になりました。

午後から私の訓練です。アプローチの練習を主体とし、RNMに帰りながらいくつかマニューバをやって、RNMでT/Gという予定です。このフライトにはMTIさんとNKJさんが同乗します。

いつものようにR/W 27からShort Field Take-offで出発。全く問題なし。訓練空域の方に向かいます。

上昇しつつアプローチの準備をしますが、4000ftでレベルにしたところで、最初にちょこっとマニューバをやってみることにします。Slow Flight、Power-on Stallをしますが、全く問題なし。Slow Flightは、ギアとフラップが出た状態からギアもフラップも閉まった状態にエアスピード一定でConfiguration changeするってのもやってみました。フラップをしまうにつれ、ピッチアップしてパワーも絞るって感じです。これもバッチリです。

改めてフードを被ってアプローチ開始です。APPにコンタクトしてCRQでのILSアプローチを2回要求。

1回目のアプローチは両エンジンで行います。LOCをインターセプトする方向にベクタされますが、今回はESCONのちょい内側かつGSの上です。LOC establishedでギアダウン、降下開始。LOCにアラインしてエアスピードや降下率を整えます。うん、いい感じ。アウターマーカを過ぎてもほとんどGSやLOCを外さずいい感じで降りて行きます。DAでR/W確認。ちょっとしかずれてません(^^)。Missed approach。

2回目のアプローチに向かいます。3500ftで大きくダウンウィンドを飛んでいる時に教官がエンジンをスロットルで切ります。おっと、Directional control維持! よし! 各種チェックを行って右エンジンをフェザーにします(シミュレート)。

LOCをインターセプトする方向にベクタされますが、この指示がまたちょっと遅いっす(^^;)。あー、これはちょっとオーバーシュートするなぁ。右エンジンが死んでいて左ターンがしにくいので尚更です。GSの上なので、ギアダウンで降下開始。LOCに乗り直して、エアスピードと降下率を調整。いい感じです。

シングルエンジンだとパワーの調整が非常にシビアですので、GSを外さないようピッチとパワーを微妙に調整しながら降りて行きます。ところがGSを意識し過ぎたのか、ふとヘディングがファイナルコースから大きく外していることがあります。あ、いっけね。ゆーっくり修正しますが、ヘディングを修正する時の操作が左右で「非対称」になりますので、一度大きくずれると修正操作がかなり難しいです。一生懸命エルロンを使わないと左に行かない一方、右は左エルロンを緩めるだけという感じで…おっとっと、フラフラするなぁ(^^;)。

それでもGSをほぼきっちりと維持しながら降りて行きます。DAでR/Wを確認するとちょっとずれてますが、こんなもんでしょう。ここからスロットルをジワリと絞りつつエアスピードを落としてフルフラップ。更にスロットルを絞りつつタッチダウン。うん、いい感じ。

ところでCRQは微妙にVMCを切っているので、帰りはスペシャルVFRで出発することにします。グラウンドにコンタクトして “Request taxi back to R/W 24 for special VFR” と要求します。

R/W 24の手前で出発の準備をしてタワーにコンタクト。スペシャルVFRのクリアランスが出ました。我々の他に出発待ちをしている機体が2機いるので、我々の出発はそれらに続いて3番目のようです。ところが後からやってきたBaronがIFRで先に出発して行ったりして、やけに待たされます。おーい(^^;)。

ようやく我々の番です。R/W 24から出発。海側には雲がありますので、それに入らないよう早めにターン。あ、でもこれだとちょっと上昇し過ぎかな? パワーを絞って…と言っている間にちょっとだけ雲に…ゴホンゴホン、えーと、いや、何でもないです(^^;)。

気を取り直してCRQのパターンを離れて訓練空域の方に向かいつつ、またマニューバをやってみます。

教官がミクスチャをカットしてシングルエンジンにします。ミクスチャカットのシングルエンジンの場合は、各種チェックまではスロットルアイドルでのシングルエンジンの場合と同じですが、その後トラブルシュートをやって本当にフェザーにします。Directional contorolやエアスピードの維持がうまく行きました。アンフェザーも問題なし。

Vmc Demoも問題なし。リカバ時に機体の揺れが最小になるように意識できました。とってもいい感じです(^^)。

というところでRNMに帰ります。

まずはShort Field Landing。ショートファイナルでエアスピード87mph。ゆーっくりパワーを絞っていつもよりちょい手前にタッチダウン。フラップアップ。いい感じ(^^)。本当はここでブレーキですが、ここはT/Gします。

ダウンウィンドに入ると、スロットルでシングルエンジンにされます。なんの! Directional controlとエアスピードVyseを維持しつつ、素早く各種チェックをしてフェザー(シミュレート)にします。パワーは絞る一方にしてベースでギアダウン。早めにファイナルターンしてフルフラップ。パワーを更に絞って行き、ゆーっくりタッチダウン。うん、これまたいい感じ。

ブリーフィングでは「両エンジンのアプローチはとても良く出来ています。シングルエンジンのアプローチはPTSの範囲に入ってはいますが、まだちょっとあやういかな。ヘディングの維持はHSIのコースから5°の範囲で合わせれば良いんですよ。Single Engine Landingは問題ありません。Vmc Demoはあのくらいの高度だとリカバ時にもうちょいピッチダウンですね。でもとても良く出来ています。フェザー/アンフェザーも文句無し。アンフェザー時にチェックリストをスムーズに出せるようにしておきましょう。Slow Flight、Stallsも文句無しです。というわけで、シングルエンジンのアプローチだけもうちょい練習ですが、それ以外はもうOKです。」を頂きました。

マニューバは手順を覚えてその通りすれば良いのでもう問題ないのですが、アプローチは「手順」というよりは機体の挙動に慣れるしかありません。あと何回か練習する機会がありますので、精度をもっと上げて行きたいですね。

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